精密機械工学科
ロボット工房
次世代ロボット技術開発
学生プロジェクトの展開
リアルロボットバトルプロジェクト
テレビ特番「リアルロボットバトル」に出場 す る プ ロ ジ ェ ク ト で す 。身 長200cm、体重330kgの大型ロボットであるため、工作技術のみならず講義で学んだ種々の工学的専門知識を駆使して製作し出場しています。また大学チームならではの専門技術を用いた新しい必殺技の開発等も行っています。


ヒューマノイドロボットプロジェクト
人間の形を模したロボットのプロジェクトです。ヒューマノイドロボットは学生の手作りで、パソコンで設計してアルミニウムの板を加工するなど本格的で、身長が10~50センチメートル程度の個性的なロボットを複数体作製しています。船橋市などからの依頼で幼児・児童対象にロボットの作製指導をしたり、ロボットショーをおこなったりと大活躍です。最近は救助ロボットやバトルロボットの大会にも挑戦しています。


脳波制御ロボットプロジェクト
人間の脳波を特殊な機械で測定して、脳波でロボットを自由に動かすプロジェクトです。現在体が不自由な患者さんは、トイレや飲食などを看護師さんに介助をお願いしています。しかし、深夜など看護師さんに遠慮して、我慢する患者さんが多いのが現状です。ロボットなら24時間働けます。体が不自由でも脳波を読み取れば、患者さんが自由にロボットを動せる未来を実現するのが目的です。

FRPパーソナルEvカープロジェクト
FRP素材メーカーやFRP成形加工メーカーのご指導を仰ぎながら走行可能なFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製小型電気自動車を製作し、FRP自動車製作コンペティションにおいてデザイン性や成形加工技術を高く評価され、金賞(最優秀賞)を受賞しました。


ドローン開発プロジェクト
ドローンが様々な場面で使われ身近になり、人間の近くを飛行するが増えた時、高速回転するプロペラの露出が危険だと考えています。3Dプリンターなどを活用して回転翼収容形の安全なドローンの製作を目指しています。

宇宙エレベータープロジェクト
次世代の完全宇宙往還機として期待されている宇宙エレベーター開発プロジェクト。運行体(クライマー)や宇宙での実証モデルとなるテザー衛星の設計製作、性能試験など行っている。2012年と2018年の欧州宇宙エレベーターチャレンジ(ドイツ・ミュンヘン市)では総合優勝を成し遂げました。また、2018年9月には開発した超小型テザー衛星の低軌道投入に成功し、実証実験を継続しています。



レスキューロボットプロジェクト
地震災害時に活躍するレスキューロボットを開発製作するプロジェクトです。レスキューロボットの全国競技会では、負傷者ダミーをいかに優しく素早く助け出せるかを競います。チーム「桜菜」は毎回優秀な成績を修めています。



Evエコランカープロジェクト
原付バイクに使う小さなバッテリーで2時間の走行距離を競うEvエコランカーを設計製作し、国内や海外での競技会に出場しています。2008年の国際大会では5位入賞の成績をおさめました。



すもうロボットプロジェクト
両国国技館で行われる全国大会で、横綱を目指すロボットプロジェクトです。
縦横20cm以内、重量3kg以内の規定があり、高出力モータやセンサを搭載するため、最適な強度を保ち、軽量化することが鍵となります。試合は鉄製の土俵上で行われ、個性豊かなロボット達と相撲同様のルールで戦います。
2011年の関東大会ではラジコン型で優勝を成し遂げました。





ロボット工房のあゆみ
ロボット工房ではこの10年の間の参加人数・プロジェクト数は2014年をピークに約250名の学生が参加し博士賞を授与されています。
これまで学生が取り組んできたプロジェクトは宇宙エレベータ昇降機構やMEMSロボット、レスキューロボット、相撲ロボットや地域連携・高大連携活動など約30種類にも達し、活発な活動を行っています。プロジェクトに取り組む学生の傾向として以前は6~11人程度の多人数が参加して実施する事が多かったが、最近では少人数でじっくりと掘り下げて取り組む傾向です。
それらの活動の中でも工房設立依頼長期に渡り続いているプロジェクトは宇宙エレベータとMEMS技術を用いたマイクロロボットです。宇宙エレベータはロケット打ち上げに変わる新技術として将来実現が望まれているテーマで、成層圏まで伸びる高強度のケーブル(テザー)の実現に成功の可否がゆだねられているものの、最近では火星移住計画を実現するための火星の開発でも必要性が認識され、更なる実用化への期待が高まっています。
また、MEMSマイクロロボットはミクロン単位での半導体製造技術を用いてロボットの微細化を実現し最近では脳細胞のニューロンをモデルとした電子回路を用いて昆虫や動物の歩行を自律的に行う実験にも成功しています。 これらの学生主導のプロジェクトは研究室に所属後も継続して研究として取り組まれ、国際会議や著名な学会誌でも掲載され、世界的な成果として認められ、大学の研究レベル向上を牽引しています。
ロボット工房活動実績
2008年度 |
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2009年度 |
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2010年度 |
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2011年度 |
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2012年度 |
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2013年度 |
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2014年度 |
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2015年度 |
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2016年度、2017年度 |
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2018年度 |
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GP対応科目
- ◆精密機械工学インセンティブ、精密機械工学スタディ・スキルズ、精密機械工学リテラシ、工作実習実験Ⅰ、工作実習実験Ⅱ(1年次)
- ◆機械実験Ⅰ、電気電子実験Ⅰ、機械設計製図ⅠA、機械設計製図ⅠB(2年次)
- ◆機械実験Ⅱ、電気電子実験Ⅱ、機械設計製図ⅡA、機械設計製図ⅡB(3年次)
などGP対応科目ではプロジェクト遂行のための様々な基礎実験や設計の基礎知識を学ばせ、学生の自主的創作活動を支援します。